多様さこそ力
いま各地で、ハッカソン(hackathon)やアイデアソン(Ideathon)が開催されています。
自らの組織に閉じこもることなく、様々な分野の人々が集まって、グループなどでディスカッションを通じて、新たな解決策やアイデアを創出することの可能性が多くの人々に体験を通じて理解されはじめている、といってもよいでしょう。
拙著でも、「多様さこそが力」であることを強調させていただきました。
人には所属する集団・組織の思考方法が知らず知らずのうちに染みついていきます。それだけに同じ企業、同じ部門、同じ職域に所属するメンバーだけで発想・思考している限り、収 集される価値創成源(情報、知識、創造力)の範囲も限定されてしまいますので、新たな人工物の概念が生み出されたとしても、限られた範囲からの発想によるものとなってしまいます。
殻に閉じこもっていることによる行き詰まりや、ハッカソン・アイデアソンやオープン・イノベーションに向けた連携を通じた「成功体験」が、「多様性の大切さ」への認識を、着実に拡げ続けているのは、とても良いことだと思います。
図版出典 http://www.boutiquecardelli.fr/