©  by Tomonari Yashiro, The author of Innovation Management : Strategic Thinking for Process and Team Orchestration

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PredixとIndustrial Internet

July 14, 2016

7月17日に開催された「インテル® エネルギー × IoT フォーラム」で、GE社が提供しているPredixに関するご講演を拝聴しました。

(図面出典:https://www.predix.io/)

 

周知のようにGE社は、組み込みソフトをもった機械・人工物が繋がりあっていくIndustrial Internetを提唱し強力に展開しています。それは、Industrial Internet of Things, すなわち産業に使われるモノのインターネットといった方が分かりやすいかもしれません。

Predixは、Industrial Internetを実現するための基本OSのような役割を果たすプラットフォームです。Predixを用いることで、組み込みソフトから挙がってくるデータをもとに解析し、産業に使うモノのオペレーション(使用・維持管理)を最適化していくことができます。

本当によくできていると思いました。特に次のような点は、産業機械や医療機器のユーザーの琴線に触れるように感じました。

(1)普遍的な接続性(connectivity)を重視:GE社の製品であるかに限らず、他社製品も含め繋げるためのツールとして用いることができる。

(2)Predixが提供するanalyticsは、飛行機エンジンや火力発電所機器については、GE社自身の20年以上に及ぶオペレーションから得られた実践知・経験知を踏まえている。

(3) ユーザー企業が自らカスタマイゼーションできる。

(4)ユーザー企業が書き込んでいる内容をGEは覗くことはできない。言い換えれば、Predixを用いるからと行って、個々の企業がオペレーションを通じてためてきた経験知が流出するわけではない。

自らためてきたデータ・経験知をもとに、機械学習の力を借りて、運用の最適化を図っていきたいことを望む企業にとってPredixはとても魅力的で、そのことがPredixのユーザーを増やしていく動機づけになるに違いありません。また、Predixによって巨大システムの各サブシステムを担う企業がもつ経験知が繋がっていくという意味では、Insudtrial Internet Consortiumは知識結合を担う中間組織のような役割(拙著10章)を果たしているとみなすことができます。

Predixは「使用価値に視座をおいたイノベーション・アプローチ(拙著8章)」の牽引車としてなっていくように思われます。

産業・社会の枠組が急速に大きく変わっている状況への洞察を欠いていてSystem of Systemsづくりへの能動性を欠いた日本企業(拙著11章)からみて、GE社をはじめとするInsudtrial Internet Consortiumの設立メンバー5社の背中がますます見えなくなってしまうのではないか、焦りも感じました。

 

参考資料

https://www.ge.com/digital/predix

https://www.ge.com/digital/sites/default/files/predix-platform-brief-ge-digital.pdf

 

 

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