©  by Tomonari Yashiro, The author of Innovation Management : Strategic Thinking for Process and Team Orchestration

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知識継承とイノベーション-建設ロボットの事例から

July 3, 2016

良書に出会いました。

ミュンヘン工科大学Thomas Bock教授, Thomas Linner博士が著した

Robot-Oriented Design - Design and Management Tools for the Deployment of Automation and Robotics in Constructionです。ケンブリッジ大学出版会が建設ロボットについて出す全5巻のなかの1冊です。Bock教授らの体系的で緻密な取り組みと記述に接することで、建設ロボットがSF小説のなかの存在ではなく、現在と近未来を拓く技術であり、イノベーションをおこしつつあることを実感することになるでありましょう。

また、改めて感嘆することは、建設ロボットの草創期における日本の技術者達の貢献の大きさです。この巻の図版の半分は日本絡みといっても差し支えないほどです。

この本にも記されているように、日本は、1970年代から90年代にかけて建設ロボットに関する先頭ランナーでした。

 

ところがです。いま、その知識が日本では十分には継承されていません。

開発された技術が、その時代に普及しなかったことにはそれなりの理由がありますが、そこで得られた知識が将来役立つことは多々あるのです。

建設ロボットが日本で根付かなかったのは、ある意味では早すぎたが故のことであって、その後のICTの発展もあり、むしろこれからイノベーションとして花開こうとしています。当時、開発の一線で活躍した技術者の経験知が、勤務していた企業には継承されず、イノベーションの果実が得られないことは本当に勿体ないことです。

 

イノベーションにとっても、企業経営にとっても知識のマネジメント(Knowledge Management)はとても重要です。知的財産の獲得・保護への熱心さとが裏腹に、貴重な経験知が粗末に扱われている現実は、知識のマネジメントのアンバランスさを象徴しているように思え、心配になってきます。

 

 

 

 

 

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